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投稿者:いまでやスタッフ倉庫番長のピカソ

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スミソニアンのナショナル・ギャラリー・オブ・アートで
『日傘の女性、モネ夫人と息子』を初めて観た瞬間・・・
僕の中でラヴェルの『高雅で感傷的なワルツ』が鳴り響きました。

そして、この絵画に最もふさわしい演奏は、
ロザンタール指揮によるフランス・ヴェガのレコードと直感しました。

マニュエル・ロザンタールはラヴェル最後の直弟子です。

第一次、第二次世界大戦と激動の時代を生き抜いたフランスの芸術家たちは、
武器の替わりにペンを持ち、自国の文化を喧伝することで敵国と戦う気高い愛国者でした。
彼ら自身の作品や、彼らの指導を直接受けて産まれた門下生の作品は、
現代の芸術家や演奏家が表現することのない孤高の世界と感じます。
血の証明のような妖しい魅力に溢れています。

もちろん、ラヴェルもロザンタールもこの時代の生き証人です。
想いのままに、感覚的に指揮棒を操り、オーケストラを太筆で一気に鳴らす演奏。
趣味的ですが、非常に味わい深い演奏です。

DC滞在の後、メリーランド州のボルティモアを訪れました。

ボルティモアはアメリカ最古の州都のひとつです。
美しいインナー・ハーバー(港湾)、大リーグのボルティモア・オリオールズを持ち、
合衆国で最初に建てられたローマ・カトリックの聖堂であるアザンプション聖堂などの歴史的建造物、コロンブスとワシントンの記念碑が有名です。

そして、ボルティモア美術館のコーン・コレクションを愉しみました。
1996年秋に、東京の伊勢丹美術館で展示されたことも記憶に残ります・・・
コーン・コレクションは、世界有数のマチス・コレクションで有名です。

しかし僕にとっての最高は・・・ピカソの『母と子』でした。

急変と激動の時代 20世紀の申し子というべき芸術家、パブロ・ピカソ。
時代と彼自身の人生を反映して、刻々と激しく画風が変貌することは皆さんもご存知でしょう。

新古典主義と定義付けられる、ピカソの幸せな時代の記憶を目前にしたとき・・・
僕は、新鮮な眼差しをもって『母と子』を愛でました。

ピカソに対する印象が一変し、情感あふれる温かいこの絵に感動を受けました。

そして、このときにも音楽が・・・
ロザンタール指揮のラヴェル『マ・メール・ロワ』に包まれました。

いまでも・・・『道化師に扮したポール』など・・・家族愛を表現したピカソを素朴に愉しみます。

そして・・・フランス・ヴェガ・レーベルのラヴェル管弦楽曲集全4枚に描かれたのは・・・
天才モーリス・タピエロによる素晴らしいイラストであったことも書き加えます。

  • 投稿者: いまでやスタッフ 日時: 2007年4月14日 10:05

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